悲しみよこんにちは  フランソワーズ・サガン | tomokoの読書感想文

悲しみよこんにちは  フランソワーズ・サガン

著者: フランソワーズ サガン, 朝吹 登水子, Francoise Sagan
タイトル: 悲しみよこんにちは

ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名前をつけようか、と私は迷う。


という冒頭文で始まるサガンの名作。

初めて読んだ時、この冒頭文に鳥肌がたった。


かつて森瑤子が自分の著書のなかに「サガンの作品を読んだとき、衝撃をうけた。なぜならこの世に18歳にして完成された小説世界も持つ少女が存在することを知ってしまったからである。」

とサガンについて記していた。