「スカーレット」第4巻 A・リプリー著・森瑤子訳 | tomokoの読書感想文

「スカーレット」第4巻 A・リプリー著・森瑤子訳



著者: NoData
タイトル: 風と共に去りぬ [ポスター]







どんな美人も金持ちも、恋の魔力には抗えない・・
そう感じさせた文章がこちら。

ある時は、リュークの言葉に光明を見出し、楽天的な気持から幸福になり、何日も上機嫌で過した。
そうかと思うと、彼はもうこのまま一生バリハラへは近づきはしまいと思って悲観的な気分に見舞われ、何事に対しても、積極的にはなれなかった。
だが、こうした天国と地獄をつなぐ日々の方が圧倒的に長く多かった。


おなじみ「風と共に去りぬ」の続編「スカーレット」。
リューク伯爵と婚約していたころのスカーレットの微妙な心理がうかがえるこの一節。

あんな高慢ちきで、プライドの高いスカーレットですら、一人の男性の言葉で浮かれたり、ふさいだりすることもあるのだから、恋心ってなんて難しいの!?

最終的には、なんだかんだいって、スカーレットは運命の相手、レットとよりをもどすんだけれどね・・