森田たま | tomokoの読書感想文

森田たま

お気に入りの古本屋ヴィヴォヴァブックストアで買った森田たまの随筆「ゆき」「もめん随筆」「続もめん随筆」「柳の芽」。今日新たに買いたしたのは小説「招かれぬ客」。花びらが舞うかのごとく美しい文章のなかに、苦く鋭いものを含んでいる作品の傾向は、随筆より小説の方により濃く表れている気がしました。 四編の短編小説からなるこの話、どの主人公もたなびくような色香と冷たい理知を兼ね備えた美人。著者である森田たまさんの中にもこういう要素があったのかしら?