森茉莉 | tomokoの読書感想文

森茉莉

森 茉莉
甘い蜜の部屋
森 茉莉
贅沢貧乏

森鴎外をエントリーしたことだし、それならば娘の茉莉さんの本も紹介しなくちゃ。


甘い蜜の部屋は、森茉莉自身が父鴎外を敬愛し、また鴎外からいかに溺愛されていたかがしのばれる一冊です。

食事や、服飾の描写がなまめかしくて高級感あふれています。



贅沢貧乏は、森茉莉のエッセイ。

チョコレートが好きだとか、かんずめはここのじゃなくちゃ・・だとか、石鹸はコレ・・などなど。

幼いころから良いものに囲まれてきたのであろう彼女の高級嗜好がかいま見れます。


なかに室生葛屑星との交流シーンがあり、私はその部分が一番好きです。

彼女と屑星は父 鴎外を通しての交流がさかんだったようです。


屑星の小説にも鴎外のことが出てきます。(杏っ子)