存在の耐えられない軽さ ミラン・クンデラ
引用文
性愛的友情がけっしてアグレッシブな恋愛へと発展しないということを確実にするために
継続的に付き合っている愛人の誰とも非常に長いインターバルをおいてしか会わなかった。
「3という数字のルールを守らなければならない。一人の女と短い期間に続けて会ってもいいが、その場合は決して3回を越えてはだめだ。
あるいはその女と長年つきあってもいいが、その場合の条件は1回会ったら少なくとも3週間は間をおかなければならない。」
このシステムはトマーシュに長年の愛人と別れなくてもすむ方法をつくりあげると同時にかなり数多くの短期の愛人を持つ事を可能にした。
- 著者: ミラン クンデラ, Milan Kundera, 千野 栄一
- タイトル: 存在の耐えられない軽さ
アンナ・カレーニナ トロストロイ
- 著者: トルストイ, 木村 浩
- タイトル: アンナ・カレーニナ (上巻)
成功した人に見る輝きとは?本文引用
あることに成功して、その成功が万人に認められていると確信している人の顔に自然とにじみでるあのおだやかな輝きであった。
細雪 谷崎潤一郎
- 著者: 谷崎 潤一郎
- タイトル: 細雪
いつかこんな京都めぐりがしてみたい。
南禅寺の瓢亭で早めに夜食をしたため、
これも毎年欠かしたことのない都踊を見物してから帰りに祇園の夜桜を見、
その晩は麩屋町の旅館に泊って、
明くる日、嵯峨から嵐山へ行き、中の島の掛茶屋あたりで持ってきた弁当の折を開き、
午後には市中に戻ってきて平安神宮の神苑の花を見る。
本文引用
開かれた扉 ヘレン・ケラー
- 著者: 横田 とくお
- タイトル: ヘレン・ケラー―奇跡の人
ヘレン・ケラーについての書籍のなかに印象的な言葉がありました。
本文引用
安全とは思い込みにすぎない場合が多い。
現実には安全というものは存在せず、子供達も誰一人として安全と言えない。
危険をさけるのも危険に身をさらすのと同じくらい危険なのだ。
人生は危険に満ちた冒険か
もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にない。
この言葉は、時として幸福と不幸という言葉にもあてはまるような気がします。
幸福であればあるほどそれを失った時の喪失感は多大です。
なにかを所有したり得るということは、それらのものを失う可能性をも抱えてしまうことだと私は思います。
この世の中に絶対な存在はないのだと思います。
或る少女の死まで 室生屑星
この小説の中の好きな言葉
- 著者: 室生 犀星
- タイトル: 或る少女の死まで―他二篇
「幸福はいちどに寄せてくるらしいね。
苦しい時は何もかも苦しいように
良くなるときは一度に良くなるね。」
まさにその通りだと思われませんか?
美女たちの神話
- 著者: 森 瑶子
- タイトル: 美女たちの神話
中学生の頃、熟読した一冊です。
G・ケリー、E・バーグマン、B・バルドー、C・ドゥヌーブ、E・テイラー、M・モンロー・・・大女優の人生がドラマティックかつ艶っぽい文章でつづられた一冊。
幾度読み返したことか・・・。
今でもところどころの文章を空で言えるくらいです。
特に、ヴィヴィアン・リーに関しての記述が印象的でした。
ローレンス・オリビエとの運命的な出会いから、心の病におかされ、寂しい最期・・。
この文章がきっかけで、風と共に去りぬのファンになったのです。
いずれの大女優にも共通していえるのは、彼女たちは、大女優としてしか存在できない宿命を背負っていたのではないかということ。
とにかく、読んでみて欲しい一冊です。
マレーネ・ディートリッヒ
著者: スティーヴン バック, Steven Bach, 野中 邦子
タイトル: マレーネ・ディートリッヒ〈上〉
著者: スティーヴン バック, Steven Bach, 野中 邦子
タイトル: マレーネ・ディートリッヒ〈下〉
著者: 和久本 みさ子
タイトル: 永遠のマレーネ・ディートリッヒ
マレーネの代表作の一つに、ゲーリー・クーパーと共演作「モロッコ」が挙げられます。
あの映画の中の、タキシード姿で謳うマレーネの妖艶な姿は、一大センセーションを巻き起こし、マレーネを有名にしました。
娘を慈しみ育てた母としての姿、妻として、女として、人間として・・全てに対し完璧であったマレーネについて書かれています。